第22回 「あなたは私におとされたい」
「あなたは私におとされたい」
原作:宮口ジュン 作画:梅涼
ストーリー構成:★★★★✩ 作画:★★★★✩
キャラクターの個性:★★★✩✩
ジャンル:ヒューマンドラマ
10年前、同じ会社で働く女性と結婚した主人公は夫婦が希薄な関係になりつつあることに少しの焦りを感じていた。そんななか、新入社員として立花ノアが入り、その容姿端麗さに周りは浮足立っていた。
彼女によって夫婦の人生を焼き尽くされることも知らずにーー。
ゼッタイに不倫しない男×ゼッタイに不倫させる女の攻防戦が今始まる。
一話目は36ページで構成されており、最後のページの次回への引きが上手だなと感じた。また、画力が高く、作画が物語とマッチしていてとても読みやすかった。
ヒューマンドラマということもあってか、セリフやストーリーの進行速度はBL漫画的なものを感じた。
視点は主人公である相澤で、男目線。しかし、一人称漫画特有の振り返りPVのようなものは感じなかった。(ああなるのは異世界ものだけかもしれない)
一マンガ作品として、今後の展開が非常に気になる作品であった。
サイコミから読めます。
にしてもやはり、あらすじが書きやすい作品は物語の目的がはっきりしている場合が多く、内容にも軸が通っていて読みやすいものが多い。
あらすじを書くときに、それが"一話のあらすじになってしまうような作品”は、読者に最も強調させたい部分がない、つまり物語の軸となる目的が存在しないから起こるのではないだろうか。
そしてそういった作品は大体つまらないことが多い。しかし、目的が明快な場合であっても面白くない作品はあるのだが。
この辺のあいまいな部分をいつか言語化できるようになりたい。
まだ検証中だが、そんな風に思う。