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第17回 「失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~」

「失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~」

原作:進行諸島 キャラクター原案:風花風花

作画:肝匠&ヒョウコウ(Friendly LAND)

 

ジャンル:異世界トルファンジー 

ストーリー構成:★★✩✩✩ キャラクターの個性:★★✩✩✩

続きが読みたくなる感:★★★✩✩ 作画:★★✩✩✩

 

”世界最強の魔法使い”である主人公の暮らす世界では、手の甲に記された四段階からなる紋章によって魔法による戦闘能力が決定されており、主人公はその中でも一番下級の‟失格紋”とされる第一紋をその手に宿していた。

しかし、世界最強と謳われる龍よりも強い魔物が存在するという‟宇宙”で魔物を倒すためには今のままでは届かないと悟り、転生魔術で魔法による戦闘能力が最も高い第四紋を宿した体に生まれ変わる主人公は見事それを手にする。

しかし、転生したその世界では第四紋が一番下級の‟失格紋”になっていた。

 

今回は「マンガup!」というアプリの作品なのだが、なぜかここでは一つの話が数ページに分けられて公開されていた。(第一話①、第一話②的な感じで)

分けられたものをまとめてみると、一話は約60ページほどで漫画雑誌の一話とほとんど変わりがなかった。しかし二話目では、総頁数が56ページとなかなか多かった。 

特殊な連載方法だなとは感じたが、一回のページ数が少なく区切りが多くなるため、途中で読むのが億劫になるWEB漫画の欠点が緩和されているようだった。

 

前置きがながくなってしまったが、そろそろ中身について触れようと思う。

 

設定世界観については、ありきたりな異世界ファンタジーで面白味はない。

しかし、読む前に想定していたものよりかは中身の設定が濃く、読みごたえはあった。

というのも、原作が小説だそうなのでこれは納得。

第四紋として転生したが何故かそこは元の世界とは逆に第一紋が優秀とされているという設定であったが、これもうまく回収されており、主人公が転生先の騎士団長レベルの相手を一瞬で倒すシーンや国宝レベルと言われる剣を作り出したときの周りの反応がとても面白かった。

 

がしかし、その面白さもストーリーの構成によってがくっと下がってしまっていたのが残念であった。上記の騎士団長レベルの人とは、12歳になった主人公が入学テストの実技で戦うのだが、そのシーンに至るまでの工程があまりに省略されすぎていたために見せ場であるそのシーンの魅力が十分に発揮されていなかった。

改善するのであれば、入学するまでの道のりをもう少し丁寧に描くといいと思う。

そして途中で出会った女の子たちのシーンももっと丁寧に描けていたらもっと面白く深みのある漫画になった。

書きたいシーンだけかくというのは、物語の起承転結の、”転起”しか書かれていないのと同じである。多くの人は”起承”の大切さを分かっていないのであろうが、ここを丁寧に丁寧に描くことで見せ場のシーンが映えるということをもう少し分かっていただきたいと思う。

 

しかし今回の作品は、WEB漫画であれば申し分のないストーリーではあると思うので

読んでみて損はないかなと思う。

 

興味が沸いた方はアプリ「マンガup!」で読んでみてください(^▽^)/