第16回 バスケ漫画「ワイルドクオーター」
「ワイルドクォーター」 小谷ケイゴ
絵柄:★★★★✩ オリジナル感ある
作画:★★✩✩✩ 正面、横はいいが全体的にまだまだ画力が足りていない
コマ割り:★★✩✩✩ アップ多すぎ ミドル、ロングが少ない
一コマに一人の構成が多い
一話の流れ
主人公、坂本琉星の中学、陸上部
大会でリレー
↓
バトンパスのミスによるチームメイトとの衝突
部を追われる?
↓
琉星のお母さん 息子の応援
爺ちゃんの登場「いつの日かお前の才能の輝きも周囲の皆を照らすことになるであろう!」
「誇りを胸に、翔ぶのだ琉星!」
↓
公園でバスケをしている子供を見て、昔やっていたバスケの過去回想にはいる
↓
幼馴染らしき二人と私立和笠高校へ入学
↓
スポーツテストの結果が話題になり色んな部活から勧誘が来る
↓
中学時代の同級生の久里聡が登場
和笠高校バスケ部を全国へ連れて行く宣言
↓
と思ったら、肝心のバスケ部は暴力事件をおこして去年ほとんどの部員が退部
↓
聡、バスケ部に向かうがミニゲーム?で敗北 金を請求される
↓
琉星登場 ワンオンワンを申し込む
バスケ漫画あるある。入学先のバスケ部が不良のたまり場と化しているという設定。
この作品の問題
・設定が入り組みすぎている
・一話の主人公の情報量が多い
・一コマ一人の構図
・展開の変わりが多すぎる
点と点を結ぶ線の部分を少なくして、書かなくてはいけない線をもっと丁寧に描く
琉星の陸上部時代の描写失くして、部活の勧誘部分から始めるか、スポーツテストの走り幅跳びで飛んでいる描写からの聡をだして、ライバルの存在、そしてそれらを通して琉星の人となりを読者に伝えていった方がいいかな。
それか、琉星の陸上時代の過去を少しだけ匂わせて今はまだ伏せておくとか。
一話は、主人公とこの物語の世界を知ることだけで読者はいっぱいいっぱいだからもっと単純に丁寧に主人公を中心に話を進めていってほしい。
そのために、琉星の設定を改めて書き起こして、キャラの性格と行動がぶれないようにする。そしてそれを矛盾なく伝えらえる分かりやすいストーリーを描く。
バスケには嫌な思い出がありやりたくない、だけど聡の「全国に連れて行く」と言い切るその強い信念に引っ掛かり、いい噂のないバスケ部へ向かった彼の元へ行く。
なんか、色々動機が一貫してないから読みにくいんだなー。
ーーサイコミ