第14回目 「最強無双の異世界機兵 アルカンシェル」
~あらすじ~
新人マンガ家である主人公‟アカツキ”は思うように漫画が描けず、連載もすべてが見送りになっていた。そんななか、遂に心の糸が切れ身を乗り出して命を絶とうとする。しかし次に目覚めたとき、目の前には自分で描いたはずのキャラとロボットが戦っていた。
~批評~
一話では、主人公であるアカツキが漫画に対して苦労しているということが分かりやすく表現されていたためとても面白かった。また、コマ割りやストーリー展開も丁寧に描かれており、引き込まれた。
しかし2話以降、アカツキが異世界へと行ってからの面白さは下降してしまっていた。その理由としては、異世界になってすぐに戦闘シーンが始まっていたこと。決して戦闘シーンが駄目なわけでは無く、問題なのはそれが4話分ほどになってしまっていたからだろう。初めての戦闘は簡易的なもので、あそこまで話を詰め込むべきではなかった。
圧倒的作画力は、こまめに発揮していけばよいと思う。1話に一コマとか。
私の理想としては、2話で圧倒的作画力を戦闘シーンで存分に発揮し、それ以降はまず、異世界の全貌が分かるようなストーリー展開であるとよかった。
現代やリアルの世界とは違う世界観で物語を進めていく場合、この作品の世界はどんなふうなのかというものがはっきりしないと、読者側としてはいつまでも世界を想像して物語を読んでいくことができない。
描きたいところをかくだけではだめなんだということでしょうか。。
キャラクターがひとつ自己紹介するにあたっても、大きくコマをつかうとかは大事なのかな。特にありふれた題材を使うときは猶更。
散々使われた設定で大ヒットを目指すのってとても難しいことだけど、面白い!ってのは絶対できる。ただその方法を言語化するのが難しい。
とりあえず今回の作品にいえるのは、戦闘シーンが長すぎるのと、異世界のキャラと主人公の日常的な絡みが少ないことを改善したらもっと面白くなるのではないかと思う。
これはあくまでも超個人的な意見なのであしからず。。