第7回 WEB漫画紹介
最近はバイト三昧の日々でして中々につらいものがあります。
しかし、すべては給料日の日を思えば簡単に乗り越えられます。
人間、金には目がないですから(笑)
早速いきますか。
「創造のリンゴ」薙澤なお作
ジャンル:異能力バトル
ストーリー:★★★✩✩
構成:★★★✩✩
おすすめ度:★★★✩✩
ある日大都会に出現した謎の「リンゴの木」。それは甚大な被害とともに人々に福音をもたらした。
しかしそんな日々も束の間、各地で昆虫の姿をしたモンスターが出現。
混乱の中、人々の生活は激動の変化を遂げる。
この作品は、設定、ストーリー、キャラデザ共に良くもなく悪くもない…しかし次の話が読みたくなる要素はかろうじてあるといった感じでした。
まず、初めに読んでいて全体的に「作画が薄い」という印象を受けました。
絵自体は決して悪いという訳ではないのですが、線の入り方がシンプルすぎて淡白になってしまっておりその結果、作品全体のクオリティが下がってストーリーの良さが減ってしまっていました。
しかしこの淡白だな、という違和感は様々なWEB漫画を読んでいるうちに何度も出くわしたのですが、これがデジタルで書く際の弱点なのではないかと私は思いました。
紙媒体にインクで書かれた漫画に慣れてしまっている読者には、デジタルで書かれた単一的な線の作画では物足りなくさせる。これによって物語に感情移入することが難しくなっている気がします。なんだか読んでいても表面的な物語にしか感じなくなってしまうんですよね。とくにアクション系のジャンルは。
やっぱり漫画は絵で見せてなんぼのコンテンツですからね。今回のでどれだけ絵が大事なのかがわかった気がします。
あとは背景がしっかりと描かれていないと、今自分がどの世界に没入しているのかがわからなくて余計に表面でしか物語を感じられなくなるんですよね。
日常が舞台になっていたとしてもその街の雰囲気とかそういうのをちゃんと背景に入れながらかくのってすごく重要なことだと思います。
コマ割りも今回の作品はうーんって感じでした。まず、1ページを上から三つに区切っただけの構成で背景なしの人が二人で話しているだけなんてだめですねほんとに。
あの少年雑誌の本誌で連載されている作品にそのようなコマをいれているものはまずなかった。あっても背景付き。
WEB漫画はデジタルで書かれていることが多いので画面だけの世界に作者側もなってしまうんですかね。
最後に、この作品はGAMMAというアプリで読むことができますので是非読んでみてください!散々に書いてしまいましたが物語としては普通に面白かったです。
余談ですが、このアプリ本当に読みやすくてですね…。一般的なものだとチケットとかコインとかを手に入れないと読めないんですがこのアプリだとそういうのなしで最新話まで読み進めることができるのでいちいち話がぶつぶつと途切れないのでメチャクチャよかったです。
ほかにも表面的に感じさせる要因ってなんだろう。
この原因をいつか言語化で出来たらいいな。